Googleアナリティクス4とは何なのでしょうか?
こんな疑問にお答えします。
- Googleアナリティクス4とは?
- Googleアナリティクス4の特徴
- Googleアナリティクス4の今後の見解
この記事を書いている私は、未経験からデジタルマーケティングを支援する企業へ転職し、主に広告運用・Webサイト分析業務に従事しております。分析の際にはGoogleアナリティクスを使用することが多いです。当ブログでは業務で得た知識や経験を発信しています。
Googleアナリティクス4とは?
Goooleアナリティクス4の登場
Googleより2020年10月14日(米国時間)、「Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)」が、次世代の新しいGoogleアナリティクスとしてリリースされました。
ベータ版の「アプリ + ウェブ プロパティ」がリリースされたのは2019年7月末でした。
それから1年3ヶ月を経て、名称を変えての正式版発表です。
旧Googleアナリティクスとの違い
従来のGoogleアナリティクスと比べて、ユーザーのプライバシーを守るための設計になっていたり、機械学習を活用した新たなインサイトが出せるようになったのがGoogleアナリティクス4です。
昨年ベータ版として導入されたアプリ + ウェブ プロパティを基盤にしています。
今回のアップデートの背景には、昨今の個人情報保護の観点からCookie情報の取り扱い規制が強まってきていることが挙げられます。
Googleアナリティクス4は以下を中心とした機能が搭載されています。
- 「アプリとWebをまたがった計測」
- 「Googleの機械学習モデルを活用した予測機能の導入」
- 「プライバシー重視のデータ収集」
Googleアナリティクス4の特徴
Googleアナリティクス4の特徴は3つあります。
アプリとWebの統合解析が可能
従来のGoogleアナリティクス | Googleアナリティクス4 |
---|---|
WebはGoogleアナリティクスで計測、アプリはFirebase Analyticsなどでの計測 | アプリとWebでのユーザーの行動データを統合し、デバイスやチャネルをまたいで複雑化するカスタマージャーニーを一元的に分析することが可能 |
機械学習を用いた予測機能が登場
機械学習によって、購入の可能性を予測する「購入確率」と、離脱の可能性を予想する「離脱確率」などが提供されるようになりました。
- 購入確率:過去28日間のアクティブユーザーが今後7日間にコンバージョンする確率を予測
- 離脱確率:アプリやウェブの過去7日間のアクティブユーザーが、今後7日間でアクティブにならない確率を予測
プライバシーファースト
Googleは昨今のGDPRやITPといったプライバシーへの配慮への流れを受けてGoogleアナリティクス4を開発したとも言われています。
現状のGoogleアナリティクスではCookieなどを追跡した実データ(セッションやコンバージョン)を元にレポートが作られていますが、Googleアナリティクス4ではGoogleの膨大なデータの傾向から数値を推定計算して統計を成立させるような設計になっています。
Googleアナリティクス4の今後の見解
GA4に関しては現状、Webまたは書籍などでの情報がまだまだ少ないため、今までのGoogleアナリティクスでの計測を行ったまま、新しいプロパティを作成してGoogleアナリティクス4を追加実装するという方向性が今のところは現実的です。